Nature ハイライト

光物理学:世界最小の超音波検出器

Nature 585, 7825

超音波検出器は、高周波音波を利用して物体の検出や距離の測定を行う。超音波検出は、重要な医用撮像技術であるが、一般的には音波の検出に圧電変換器が用いられており、小型化が困難である。今回V Ntziachristosたちは、汎用性の高いシリコン・オン・インシュレーター・プラットフォームを用いて、検出される音波の波長の200分の1にまで小型化された世界最小の超音波検出器を開発した。今回の光共振器設計は、超高密度検出器アレイの製造に適しており、大規模アレイへの多重化は難しいかもしれないが、今回の手法によって超音波撮像の分解能が大幅に向上する可能性がある。

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