Nature ハイライト

ウイルス学:自然なHIV制御の構造的相関要因

Nature 585, 7824

HIV-1感染者のごく一部は、抗レトロウイルス療法を受けなくてもHIV-1感染を制御し続けることのできるエリートコントローラーである。X Yuたちは今回、エリートコントローラーでは、長期間抗レトロウイルス療法を受けた感染者と比較して、HIV-1プロウイルスが宿主細胞の染色体の独特な部位に組込まれていることを報告している。エリートコントローラーではウイルスがセントロメアのサテライトDNA内あるいは第19染色体のKRAB-ZNF遺伝子に組込まれていることが多く、また、そうしたプロウイルス組込み部位は宿主の転写開始部位から離れていて、抑制性クロマチン標識が豊富であることが分かった。これらの知見から、宿主染色体へのウイルス組込みの位置が自然なウイルス制御に寄与している可能性が示唆された。

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