Nature ハイライト

ゲノミクス:象徴的な爬虫類のゲノムアセンブリ

Nature 584, 7821

ニュージーランドに固有の象徴的な爬虫類、ムカシトカゲ(<i>Sphenodon punctatus</i>)。
ニュージーランドに固有の象徴的な爬虫類、ムカシトカゲ(Sphenodon punctatus)。 | 拡大する

Credit: iShootDigital / iStock / Getty Images Plus

ムカシトカゲ(Sphenodon punctatus)は、他の全ての爬虫類との共通祖先を約2億5000万年前に有する爬虫類系統の最後の生き残りである。今回N Gemmellたちは、ムカシトカゲ1個体のゲノムを解読・構築することで、約5 Gbpというゲノムサイズを示し、注釈付けによって遺伝子1万7448個を明らかにするとともに、ゲノム全体に多くの反復配列が見られることを報告している。また、その進化速度はかなり遅いこと、さらには、ムカシトカゲの極めて低い活動時の体温、極めて長い寿命、感染症に対する抵抗性を説明する候補遺伝子群が明らかになった。

目次へ戻る

プライバシーマーク制度