Nature ハイライト

免疫学:老化細胞を除去するCAR T細胞療法

Nature 583, 7814

老化は、ストレスに応答して細胞周期の不可逆的な停止を引き起こす細胞プログラムである。免疫による老化細胞除去が起こらなくなると、慢性的な炎症性の環境が誘導され、これが慢性的な組織障害や老化に関連した疾患の原因となることが示されてきた。S Loweたちは今回、老化細胞選択的に発現する細胞表面マーカーのウロキナーゼ型プラスミノーゲンアクチベーター受容体(uPAR)に特異的なキメラ抗原受容体(CAR)T細胞を開発している。uPARを標的としたCAR T細胞は、in vivoで老化細胞を選択的に除去し、肝繊維症のレベルを軽減することが示された。最近の研究で、老化細胞の持つ役割ががんや繊維症以外のさまざまな疾患でも示されていることから、今回の結果は治療に対するより広い意義があると考えられる。

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