Nature ハイライト

発生生物学:ヒトの分節時計のモデル化

Nature 580, 7801

アレヴ・ジャンタシュ(京都大学)と戎家美紀(理化学研究所ほか)たちは今回、ヒトの誘導多能性幹細胞を用いてin vitroで未分節中胚葉を誘導し、分節時計のモデルを作製した。このモデルでは、コア分節時計遺伝子の発現振動が実証され、正確な周期で振動する波状の発現が見られた。体節形成に異常のある患者で発現異常を示すいくつかの遺伝子が、このin vitroモデルで機能していた。患者由来の誘導多能性幹細胞において、これらの遺伝子を調整すると分節異常が救済された。

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