Nature ハイライト

材料科学:共晶の格子細工

Nature 577, 7790

今回P Braunたちが、微小スケールの周期的なテンプレートを使って、共晶合金に予想外の微細構造を出現させ得ることを示している。柱状のテンプレートが存在すると、AgCl-KCl層状共晶という簡単なモデルの方向性凝固が変化し、共晶本来の層状構造やテンプレートの六角形格子構造とは明らかに異なる、不規則な三つ葉、四つ葉、五つ葉、六つ葉のメソ構造ができた。フェーズフィールドシミュレーションからは、六角形に配列した柱状のテンプレートが拡散に課す制約に起因して、こうしたメソ構造が現れることが示唆された。こうした構造は、例えばプラズモニクスや機械メタマテリアルなどさまざまに応用できる可能性があると、著者たちは示唆している。

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