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神経回路:新皮質の長距離抑制が皮質の同期と睡眠を促す

Nature 658, 8135 doi: 10.1038/s41586-026-10876-y

睡眠と覚醒は、大脳皮質のそれぞれ異なるリズム活動のパターンと関連している。徐波睡眠などの低覚醒状態においては、同期した低周波数リズムが皮質の広い領域にわたって活動を支配している。抑制性ニューロンが、皮質の状態を調節する主要な因子としてますます認識されるようになっているが、in vivoで局所および遠位の新皮質ネットワークにわたって同期活動を協調させている回路機構はよく分かっていない。本論文で我々は、マウスで、ソマトスタチン(Sst)とコンドロレクチン(Chodl)を共発現する細胞(疎に分布する、遺伝的に異なるクラスの新皮質のGABA作動性抑制性ニューロン)は、低覚醒状態では選択的に活動しているが、高覚醒状態ではほとんど活動していないことを示す。新皮質の大半の抑制性ニューロンとは対照的に、Sst-Chodl細胞は、非常にまばらな存在であるにもかかわらず、複数の領域を同時に標的とする長距離軸索を介して新皮質全体に広範な影響を及ぼす。Sst-Chodl細胞の選択的な活性化は、それだけで低覚醒状態の特徴である多領域の皮質同期を促し、睡眠を誘発するのに十分であった。まとめるとこれらの知見は、長距離投射するSst-Chodl抑制性ニューロンが、行動状態に応じた活動を示すだけでなく、皮質活動の同期と睡眠行動を能動的に促進できることを示しており、皮質回路が、既に確立されている皮質下機構と共に、睡眠の調節において重要な役割を担っていることを浮き彫りにしている。

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