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地球科学:in situ地震測地学により捉えられた海底拡大事象の構造

Nature 655, 8123 doi: 10.1038/s41586-026-10785-0

地質学的時間にわたって、海洋底の成長には大洋中央海嶺(MOR)でのマグマ的拡大やテクトニクス的拡大が関与している。こうした海底プレート境界の地震測地学的監視は依然として困難であるため、このような系が年単位の時間スケールでどのように動いているかはほとんど分かっていない。今回我々は、我々の知る限り初めて、MORセグメントでのリフティング事象をin situ観測した結果を報告する。この観測は、水中音響観測、海底間音響測距、海底水圧測定を、海底地形の反復マッピングと組み合わせたものである。この事象は、観測機器を、海嶺軸をまたいでアムステルダム・トランスフォーム断層(TF)の近傍に配置してから2カ月後の2024年4月26日に、南緯37度付近の南東インド洋海嶺(SEIR)の海嶺軸で始まった。この事象は、海嶺谷に沿って急速に移動する群発伸長地震として始まり、谷底の4 mの沈降と、谷をまたいで1 m以上の水平の拡大が引き起こされた。我々はこれを、海嶺軸に沿って伝播する岩脈に供給している貫入岩床に似た貯留層の収縮であると解釈する。結果としてこの岩脈は、約16日で海底に約1億6000万m3の溶岩の噴出をもたらし、その一方で、谷の境界となる正断層上に地震性すべりと非地震性すべりの両方を引き起こし、最終的に隣接するTF上の地震活動を誘発した。従って、マグマ過程によって生じた大規模な非地震性すべりは、MORの正断層が変位を蓄積する主要な機構である可能性があり、これは十分に記録されているそうした地震欠損を説明し得る。

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