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天文学:明るい初期クエーサーで頻発している銀河スケールの非常に激しいアウトフロー

Nature 653, 8114 doi: 10.1038/s41586-026-10477-9

ビッグバンからわずか10~20億年後という時期に、ポストスターバースト銀河や静穏な銀河が豊富に存在したことは、現在の銀河進化モデルに課題を突き付けている。宇宙論的シミュレーションからは、クエーサーのフィードバックが、星形成の急速なクエンチングを引き起こす最も有力な機構である可能性が高いことが示唆されている。本論文で我々は、ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)によって、赤方偏移z ≈ 5〜6の明るいクェーサーに、 [O III]輝線でトレースされる極めて高速で激しい銀河スケールのアウトフローが高い割合(27例中6例)で検出されたことを報告する。これらのアウトフローは、速度が最大で約8400 km s−1に達し、運動エネルギー流出率は観測されたクエーサーのボロメトリック光度の約260%に及ぶ桁違いの値である。この割合は、z ≈ 1.5〜3.5およびz < 1にあるサンプルと比べるとそれぞれ3.9倍および8.8倍を超えている。これらの極めて激しいアウトフローは、z ≲ 3で報告されている最も高速な[O III]アウトフローに匹敵するか、もしくはそれより高速で、銀河周辺物質、さらには銀河間物質まで到達し得る。我々のサンプルの平均運動エネルギー流出率は、低赤方偏移の比較サンプルのものより2 dex以上高い。今回のサンプルにおいて、負のフィードバックの閾値を大幅に上回るエネルギー論的な性質を持つアウトフローの頻度が著しく高いことは、クエーサーのフィードバックが、初期の大質量銀河を効率的にクエンチングし抑制する上で重要な役割を果たしたことを強く示唆している。

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