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森林生態学:高次相互作用が高木の多様性の緯度勾配を高める
Nature 653, 8114 doi: 10.1038/s41586-026-10434-6
種の多様性が低緯度から高緯度へ向かって全球的に低下することは、最も頑健な生物地理学的パターンの1つである。高木で明瞭に見られる多様性の緯度勾配に対して、同種の負の密度依存性(CNDD)がどの程度寄与しているのかについては議論が続いている。理論からは、二者間の相互作用のみに基づくCNDDだけでは多様な群集の複雑さを説明するには不十分であることが示唆されている。これは、高次相互作用(HOI)がそうした相互作用を大きく変化させ得るためである。しかし、HOIが二者間相互作用とどのように絡み合い、高木多様性の緯度勾配にどのように寄与し得るのかを調べた実証研究は不足している。今回我々は、主に北半球にある32の大規模な永久林調査区にわたって、二者間相互作用とHOIの両方を調べた。その結果、高木の成長については1543の種–調査区の組み合わせの40%で、高木の生存については1340の種–調査区の組み合わせの23%でHOIの証拠が検出され、これらの相互作用の強さは緯度とともに低下していることが分かった。HOIは、希少種には利益をもたらすが、ありふれた種には不利益をもたらすことが分かり、種多様性を促進する潜在的機構であることが示唆された。この安定化効果は高緯度域に向かって弱まり、このことは、高木多様性の緯度勾配と一致する。我々の知見は、高木多様性の緯度勾配を促進する上で、二者間相互作用とHOIの間に重要な相互作用があることを明らかにし、この生物地理学的パターンに対するCNDDの寄与を明確にするのに役立つ。

