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微生物学:ファージの溶菌タンパク質によるMurJフリッパーゼの収斂的阻害

Nature 652, 8112 doi: 10.1038/s41586-026-10163-w

抗菌薬抵抗性は世界的な健康課題であり、ドラッガブルな新しい標的の特定が必要とされている。細菌の細胞壁生合成において必須の脂質IIフリッパーゼであるMurJは、有望ながらもまだ十分に研究されていない抗菌標的である。グラム陰性細菌(二重の膜を持つ細菌)のMurJに対する既知の唯一の阻害因子は、溶菌性一本鎖RNAファージであるファージMやファージPP7のSgl(single-gene lysis protein)群(それぞれ、SglMおよびSglPP7)である。SglMとSglPP7は進化的に異なる起源を持ち、アミノ酸配列に類似性はない。本研究で我々は、これらのファージがコードするSglに共通したMurJ阻害機構を報告する。我々は、MurJに結合したSglMとSglPP7の構造を決定し、予測されたファージChangjiang3から、MurJを標的とする第三の新たなSgl(SglCJ3)を発見し、その構造も明らかにした。我々の知見は、これらの3つのSglは全て、共通するMurJ界面を介して、MurJをペリプラズム開放型コンホメーションで捕捉するように収斂進化したことを実証しており、これにより薬剤設計の道筋が明らかになる。

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