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微生物学:粘膜予防接種がディフィシレ菌の定着を排除する

Nature 652, 8112 doi: 10.1038/s41586-026-10138-x

ディフィシレ菌(Clostridioides difficile)感染症(CDI)は、医療関連感染および抗生物質関連感染の主な原因であり、再発率は30%に達する。これまでのCDIに対するワクチン戦略は、ディフィシレ菌の伝播と再発を防ぐ前提条件である病原体負荷の低減に失敗していた。これらのワクチンは非経口的(非経粘膜的)に投与されており、感染部位である結腸における粘膜応答ではなく、全身性の免疫応答を誘導していた。今回我々は、不活化したディフィシレ菌毒素と新規表面抗原を組み合わせた多価アジュバント添加ワクチンについて、粘膜投与(経直腸)と非経口的投与(腹腔内)との間で防御効果と定着量を比較した。その結果、非経口的免疫ではなく粘膜免疫のみが、宿主からディフィシレ菌を排除することが見いだされた。定着排除の特異的相関因子は、栄養細胞表面抗原に対する糞便IgG応答と、芽胞抗原に対する結腸の17型ヘルパーT(TH17)に偏った組織常在性記憶T細胞応答などであった。重要なことに、粘膜予防接種は、罹患、死亡、組織障害、および再発に対して防御効果を示した。これらの結果は、ワクチンの投与経路によって防御の相関因子と病原体排除の相関因子が著しく異なることを明確に示すとともに、CDIに対する殺菌免疫を誘導する粘膜免疫レジメンを浮き彫りにするものである。

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