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古生物学:エチオピアのレディ・ゲラルにおけるアウストラロピテクス属とヒト属の新発見

Nature 650, 8101 doi: 10.1038/s41586-025-09390-4

約300万〜200万年前は、人類の進化において非常に重要な時期であった。これはちょうど、ヒト属(Homo)とパラントロプス属(Paranthropus)が化石記録に初めて現れ、両属の祖先である可能性のあるアウストラロピテクス・アファレンシス(Australopithecus afarensis)が姿を消した時期だからである。しかし、アフリカ東部では、この時期を捉えた化石産出層の露頭が少ないため、これらの事象につながった適応的背景に関する仮説を検証する試みが制限されてきた。本論文で我々は、この極めて記録の不足した時期の堆積層を含む、エチオピアのレディ・ゲラル研究プロジェクト地域で発見された、一連の新たなヒト族化石の年代、地質学的状況、歯の形態について報告する。我々は、278万年前と259万年前にヒト属が、263万年前にアウストラロピテクス属がそれぞれ存在したことを示す。このアウストラロピテクス属の標本は、種レベルでの特定にはまだ至っていないが、その形態はアウストラロピテクス・アファレンシスやアウストラロピテクス・ガルヒ(A. garhi)のものとは異なっていた。これらの標本は、250万年前以前に、アファール地域でアウストラロピテクス属と初期のヒト属が2つの非ロバストな系統として共存していたこと、そして、ヒト族の化石記録はこれまでに知られていたよりも多様であることを示唆している。従って、300万〜250万年前には、アフリカ東部に、初期ヒト属、パラントロプス属、アウストラロピテクス・ガルヒ、そして今回新たに発見されたレディ・ゲラルのアウストラロピテクス属という4系統ものヒト族が生息していたことになる。

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