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腫瘍生物学:乳がんにおける器官特異的転移の栄養素必要条件

Nature 649, 8099 doi: 10.1038/s41586-025-09898-9

がんの転移は、患者の病的状態と死亡率に大きく関与するが、がんが転移可能な器官を決定する要因は解明がまだ不十分である。今回我々は、マウスの複数の組織で124の代謝物の絶対量を定量化し、これが、乳がん細胞がさまざまな器官で増殖する能力とどのように関係するのかを調べた。我々はまた、広範な転移能を持つ乳がん細胞を、特定の栄養素に対して栄養要求性になるように改変し、多様な組織部位に定着する能力を評価した。次に、さまざまな組織での腫瘍増殖が栄養素の利用可能性や腫瘍の生合成活性に関係する仕組みを調べた。その結果、単一の栄養素だけでは、乳がん細胞が転移巣として増殖できる部位かどうかが決まらないことが分かった。さらに我々は、プリン合成が多くの組織にわたって腫瘍の増殖や転移に必要であることを突き止め、この表現型が、組織のヌクレオチド利用可能性、あるいは腫瘍のde novoヌクレオチド合成活性とは無関係であることを見いだした。これらのデータは、微小環境内の多数の栄養素の間の複雑な相互作用が、転移がんが増殖する可能性のある部位を決定するとともに、乳がん細胞が転移巣として増殖できる組織への影響に関する外因性の環境要因と内因性の細胞特性の間の相互依存性を浮き彫りにしていることを示唆している。

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