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遺伝学:ヒト表現型の失われた遺伝率の推定とマッピング

Nature 649, 8099 doi: 10.1038/s41586-025-09720-6

まれなコードバリアントは、ヒトの表現型の個体差を形作っている。しかし、こうした差異に対するまれな非コードバリアントの寄与は、十分に特徴付けられていない。今回我々は、英国バイオバンクのヨーロッパ系の34万7630人の全ゲノム塩基配列(WGS)データを解析し、34の複雑形質および疾患の遺伝率に対して、計4000万の一塩基バリアントおよび短いインデルバリアント(マイナー対立遺伝子頻度〔MAF〕が0.01%より大きいもの)が及ぼす相対的寄与を定量化した。表現型全体を平均すると、WGSは家系に基づく狭義の遺伝率の約88%を捉えられることが分かった。つまり、まれなバリアント(MAF < 1%)による20%と、ありふれたバリアント(MAF ≥ 1%)による68%である。WGSに基づくまれなバリアントの遺伝率のうち、コード遺伝的バリアントが21%、非コード遺伝的バリアントが79%を占めていることが分かった。我々は、WGSに基づく遺伝率推定値と家系に基づく遺伝率推定値の間に有意な差のない15形質を特定した。これは、こうした遺伝率がWGSデータによって完全に説明されることを示唆している。さらに我々は、34の表現型全てについてゲノム規模関連解析を行い、全体で1万1243のありふれたバリアントとの関連と、886のまれなバリアントとの関連を明らかにした。まとめると我々の研究は、まれなバリアントの遺伝率に関する高精度の推定値をもたらし、多くの表現型の遺伝率を説明するとともに、脂質形質については、50万人未満の完全に塩基配列解読されたゲノムを用いて、まれなバリアントの遺伝率の25%以上を特定の座位にマッピングできることを実証している。

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