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免疫学:筋萎縮性側索硬化症におけるC9orf72タンパク質に対する自己免疫応答

Nature 647, 8091 doi: 10.1038/s41586-025-09588-6

筋萎縮性側索硬化症(ALS)は、運動ニューロンの進行性の喪失を特徴とする神経変性疾患である。神経炎症は罹患組織、特に脊髄では明白であり、T細胞浸潤の増加やミクログリアの活性化などが見られる。自己免疫応答は、ALS病理において鍵となる役割を担っていると考えられており、疾患が進行する際の急速なニューロンの喪失にはT細胞が関与しているとする仮説がある。しかしこれまで、そのような自己免疫応答の標的は報告されていない。本研究で我々は、ALSがC9orf72抗原の認識と関連していることを示し、認識された特異的エピトープをマッピングした。我々は、これらの応答は、IL-5とIL-10を選択的に放出するCD4+ T細胞が仲介しており、IL-10を介したT細胞応答は、予測生存期間の長いドナーで有意に高いことを示す。我々の結果は、おそらく炎症性と抗炎症性のT細胞応答のバランスの乱れによって、神経炎症がALSの疾患進行に重要な役割を果たしているとするこれまでの仮説を裏付けるものである。これらの知見は、制御性T細胞の増強を狙った治療戦略が有望であることをはっきりと示しており、ALSの精密治療を可能にし得る抗原特異的T細胞応答の重要な標的を明らかにしている。

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