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計算神経科学:生体システムと人工知能システムの脳間神経動態

Nature 645, 8082 doi: 10.1038/s41586-025-09196-4

社会的相互作用は、互いに働き掛け反応し合いながら相互作用する個体間の動的フィードバックループと見なすことができる。今回我々は、こうした相互作用の神経基盤を理解するために、マウスと人工知能システムの両方において、複数の個体にわたって脳間神経動態を解析した。社会的相互作用中のマウスの背内側前頭前皮質で、分子的に定義されるニューロン群の活動を計測することによって、各個体内の多次元的神経空間が、2つの別個のサブ空間に区分されることが見いだされた。すなわち、動物個体間で共有される神経動態を表現する共有サブ神経空間と、各個体に固有の活動を表現する固有サブ神経空間の2つである。特筆すべきことに、背内側前頭前皮質では、グルタミン酸作動性ニューロン群に比べてGABA作動性(γ-アミノ酪酸を産生する)ニューロン群がかなり広い共有サブ神経空間を包含しており、この神経空間は自身と他者両方の行動から生じていた。我々は、この枠組みをAIエージェントに適用したところ、社会的相互作用の出現に伴って、相互作用するエージェント間にも共有される神経動態が出現したことが観測された。重要なことに、共有される神経動態に関与する神経要素を選択的に妨害すると、エージェントの社会行動が著しく減少した。今回の知見は、共有される神経動態が、動物と人工エージェントの両方において相互作用する神経系に備わっている基本的かつ一般化可能な特徴であることを示唆しており、社会的相互作用を駆動する上で機能的に重要であることをはっきりと示している。

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