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古生物学:大型の魚竜の翼状の鰭脚におけるステルス性への適応
Nature 644, 8078 doi: 10.1038/s41586-025-09271-w
中生代の魚竜類は、表面的にはサメに類似した外見をしており、祖先の陸生四肢類系統が海洋生息環境に侵入した後の大規模な形態学的適応を示す古典的な実例である。魚竜類の軟組織について分かっていることの多くは、体の輪郭が確認できる標本から得られたものである。しかし、軟組織に関する情報は、骨格証拠からだけでは予想が難しい生物学的側面(三日月状の尾鰭の存在など)について知見を与えるものの、そうした情報はこれまで、小型からイルカサイズの動物の分類学的に狭い範囲の試料に限られていた。本論文で我々は、ジュラ紀の大型魚竜テムノドントサウルス(Temnodontosaurus)の長さ1 mの前鰭の発見について、その軟組織の解剖学的構造に関する独特な詳細を含めて報告する。この化石では、翼状の平面形状が明らかになったのに加えて、新規な軟骨外皮要素で強化された鋸歯状の後縁も保存されており、我々はこの要素を「軟骨皮(chondroderm)」と名付けた。また、翼弦方向に並行な皮膚装飾と、柔軟な翼端小翼として機能したと考えられる、長く伸びた肉質の遠位端も明らかになった。我々は、形態的データと数値的データを統合することで、観察された特徴がおそらく水中音響学的な利益をもたらしたことを示し、視覚誘導型のテムノドントサウルスは、薄暗い外洋環境で狩りを行う際にステルス性に依存していたと結論する。この操縦翼面の修飾の意外な組み合わせは、これまで知られていなかった隠蔽様式を明らかにしており、古動物行動学や捕食者–被食者間の古生態学的側面を推測する際の軟組織化石の重要性を浮き彫りにしている。

