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加齢:骨髄系に偏った造血幹細胞を枯渇させると加齢免疫が若返る

Nature 628, 8006 doi: 10.1038/s41586-024-07238-x

免疫系の加齢の特徴は、リンパ球形成と適応免疫の低下、および炎症と骨髄病変の増加である。自己複製する造血幹細胞(HSC)集団における加齢に関連した変化が、これらの現象の原因と考えられている。若年期には、リンパ系細胞と骨髄系細胞をバランスよく産出するHSC(bal-HSC)が、骨髄系に偏った産出を行うHSC(my-HSC)よりも優勢であるため、適応免疫応答の開始に必要なリンパ球形成が促進される一方で、炎症を促進し得る骨髄系細胞の産生は制限される。加齢はmy-HSCの割合の増加と関連しており、その結果、リンパ球形成の低下と骨髄造血の増加を引き起こす。bal-HSCを移植すると、リンパ系細胞と骨髄系細胞が豊富になり、この安定した表現型は二次移植後に保持される。また、my-HSCも二次移植後に産生パターンを保持する。これら2つのサブセットの起源と相互変換の可能性については、まだ明らかにされていない。出生後これらが別々のサブセットに分かれているなら、老齢マウスでmy-HSCを取り除くことで、加齢表現型を反転させることができるかもしれない。今回我々は、老齢マウスにおいて、抗体によりmy-HSCを枯渇させると、リンパ球系共通前駆細胞、ナイーブT細胞およびナイーブB細胞が増加する一方で、免疫低下の加齢関連マーカーが減少するなどの、より若い免疫系の特性が回復することを実証する。老齢マウスでmy-HSCを枯渇させると、ウイルス感染に対する一次および二次適応免疫応答が改善した。これらの知見は、my-HSCによる造血系が優勢になることで悪化したり発症したりする疾患の理解と介入に関連する可能性がある。

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