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有機化学:トリプル・ラジカルソーティングによるアルケン・ジアルキル化

Nature 628, 8006 doi: 10.1038/s41586-024-07165-x

二分子ホモリシス(均一開裂)置換(SH2)触媒反応の開発によって、あらゆる第一級ラジカルとあらゆる第二級または第三級ラジカルの選択的結合がラジカルソーティング機構を通して可能になり、クロスカップリング化学が拡張された。生体模倣SH2触媒反応を用いると、アルコール、酸、ハロゲン化物などの一般的な原料化学物質をさまざまに置換して合体させ、C(sp3)–C(sp3)単結合を構築できる。市販のアルケンでこうした2つの異なるラジカルを3成分方式でソーティングできれば、2つのC(sp3)–C(sp3)結合の同時構築が可能になり、複雑な分子やドラッグライクな化学空間の利用が大幅に加速すると思われる。しかし、活性化されていないアルケンの存在下で求電子ラジカルと第一級求核ラジカルのin situでの同時形成には問題があり、通常は統計的なラジカル再結合、水素原子移動、不均化などの有害な経路につながる。今回我々は、二分子ホモリシス置換触媒反応を用いた、活性化されていないアルケンにおける求電子ラジカルと求核ラジカルのソーティングについて報告する。この反応では、3つの異なるラジカル種がin situで形成され、次にこれらのラジカル種がサイズと電子的特性によって区別されることで、所望のジアルキル化生成物の位置選択的形成が可能になる。今回の研究は、医薬品関連のC(sp3)リッチな分子の合成を加速するとともに、アルケン・ジアルキル化への明確な機構的手法を明示するものである。

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