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神経科学:非カノニカルな皮質-扁桃体経路による逃避のトップダウン制御

Nature 625, 7996 doi: 10.1038/s41586-023-06912-w

生存には、脅威に応答して適切な行動を選択することが必要であり、防御反応の調節異常は心的外傷後ストレス障害(PTSD)やパニック障害などの精神疾患と関連している。すくみ反応や逃避といった、脅威によって誘発される行動は、扁桃体中心核(CeA)のニューロン回路で制御されているが、高強度の防御反応に関与するCeAニューロンを興奮させる源は分かっていない。今回我々は、神経解剖学的マッピング、in vivoカルシウム画像化、機能的操作、電気生理を組み合わせて用いて、従来知られていなかった背側脚(DP)前頭前皮質からCeAへの投射の特徴付けを行った。DPからCeAへのニューロンはグルタミン酸作動性で、脅威に対する条件反応を媒介する主たる扁桃体出力核である内側CeAに特異的に投射していた。条件付けされたすくみ反応と逃避の両者を誘発できる行動の枠組みを用いることで、CeAに投射するDPニューロンが、高強度の脅威によって状況依存的に活性化することが分かった。機能的操作からは、DPからCeAへの経路は回避行動と逃避の両者に必要かつ十分であることが示された。また、DPニューロンが、中脳の逃避中枢に投射する内側CeA内のニューロンにシナプス結合していることも分かった。これらの結果から、防御反応を調節する非カノニカルなトップダウン経路が明らかになった。

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