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気候科学:過去1000年で最も高いグリーンランド中北部の現代の気温

Nature 613, 7944 doi: 10.1038/s41586-022-05517-z

グリーンランド氷床は、そのサイズ、放射効果、淡水貯蔵量ゆえに、そして潜在的な転換点として、全球の気候システムにおいて中心的な役割を担っている。気象観測所からは沿岸部の温暖化が指摘されているが、長期的な観測が不足しているため、氷床中央部における地球温暖化の痕跡は不明確である。現在の氷床コアに基づく気温の再構築は、雑音が多く、最近の数十年間を含んでいないため、自然変動と地球温暖化の兆候との分離については不明瞭である。我々は、氷床コアを系統的に再掘削することで、1000〜2011年のグリーンランド中部と北部の気温の質の高い再構築を行った。本論文では、再構築された最近10年間の温暖化が、過去1000年間の産業革命以前の気温変動の範囲をほぼ確実に(P < 0.001)超えており、20世紀より平均1.5 ± 0.4°C(1標準誤差)高いことを示す。今回の知見は、こうした例外的な気温が、1800年以降に見られる長期的な温暖化傾向と自然変動との重なりによって生じていることを示唆している。この不均衡な温暖化はグリーンランドの融解水の流出の増加を伴っており、これは、人為的な影響がグリーンランド中部や北部にも及んでいて、グリーンランド全体の質量損失をさらに加速する可能性があることを示唆している。

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