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神経科学:マウスではPIEZO1が機械的かゆみの信号を変換する

Nature 607, 7917 doi: 10.1038/s41586-022-04860-5

かゆみは、有害な刺激物や寄生生物を取り除くのに役立つ行動的防御機構である引っ掻きを誘発する。化学的かゆみは、アレルギー反応で放出される炎症促進性のヒスタミンなど、多くの内因性および外因性の刺激によって引き起こされる。一方、機械的かゆみは、羊毛繊維や皮膚を這う昆虫などの軽微な感覚によって引き起こされる。化学的かゆみの経路は詳しく調べられてきたのに対し、機械的かゆみの信号変換の根底にある機構はほとんど分かっていない。今回我々は、機械刺激で活性化するイオンチャネルであるPIEZO1が、かゆみを特異的に受容するニューロンに選択的に発現しており、機械刺激により活性化される電流に必要であることを示す。末梢ニューロンでのPIEZO1の機能喪失は、機械的に誘発される引っ掻き行動と、かゆみに誘発される急性および慢性の鋭敏化を大きく減少させた。また、機能獲得型のPiezo1対立遺伝子を発現するマウスでは、機械的かゆみ行動の増強が見られた。我々の研究によって、かゆみ感覚ニューロンの多モード性が明らかになるとともに、かゆみ感覚におけるPIEZO1の役割が特定された。

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