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分子生物学:マイクロRNAの塩基配列には小型細胞外小胞での放出と細胞での保持についての指令が書き込まれている

Nature 601, 7893 doi: 10.1038/s41586-021-04234-3

エキソソームなどの小型細胞外小胞(sEV)は、細胞同士が情報交換をするための独特な方法となっていて、1つの細胞で作られ、放出されたマイクロRNA(miRNA)が、離れた細胞に取り込まれ、そこで遺伝子発現に変化を引き起こす。しかし、miRNAがエキソソーム/sEVに振り分けられるか、それとも細胞内に保持されるかを決める機序は、ほとんど分かっていない。今回我々は、miRNAには選別配列が存在していて、sEVに入って分泌される(EXOモチーフを持つ場合)か、それとも細胞に保持される(CELLモチーフを持つ場合)かが、それによって決まることを明らかにした。また、白色脂肪細胞、褐色脂肪細胞、内皮、肝臓、筋肉のような異なった細胞タイプが、特定の選別配列を選択的に使い、それによってその細胞タイプの持つsEV miRNAのプロファイルが決まることも分かった。miRNAにこのようなCELLモチーフやEXOモチーフを挿入したり欠失させたりすると、産生された細胞内での保持あるいはエキソソーム/sEVへの分泌が増えたり減ったりする。影響が最も強いEXOモチーフの1つ、CGGGAG配列を持つmiRNAの細胞外への搬出には、AlyrefとFusという2種類のRNA結合タンパク質が関わっている。EXOモチーフを介したmiRNAの搬出が増加すると、離れた細胞での標的遺伝子の強い阻害が引き起こされた。従って、miRNAが持つこの暗号(コード)は、循環血中のエキソソームmiRNAとその起源となる組織のつながりを知る重要な手掛かりになるだけでなく、RNAが関わる治療法での標的指向性を改善する方法ともなる。

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