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人間行動:不平等への身近な曝露は、貧困層の人々の富裕層への課税に対する支持を高める

Nature 586, 7828 doi: 10.1038/s41586-020-2763-1

心理学研究から、個人の態度形成は仲間や他者との社会的比較によって形作られることが示されている。そうした比較の機会は世界的な不平等の拡大とともに増えており、それは、日常的な経験が社会的階級のシグナルを介して経済格差をより顕著にし得るからである。今回我々は、社会経済的地位の低い人々では、そうした不平等への身近な曝露によって富の再分配への支持が駆動されることを示す。我々は、社会経済的地位の低い人々が、ランダム化された高級車の存在を通して不平等を想起させる実世界の対象に遭遇する、というプラセボ対照野外実験を設計し、南アフリカの複数の地区で実施した。この実験では、通行人に対して、富の再分配に役立てるための富裕層への増税を求める請願書への署名を求めた。その結果、実験的プラセボ効果を考慮に入れると、不平等の存在下では請願書に署名する確率が11パーセントポイント上昇することが分かった。このプラセボ効果は、個人が請願書に署名する一般的な確率を低下させ、これは、社会的な上方比較が政治的有効性を低下させることを示す証拠と一致する。経済的不平等の尺度は地域レベルで構築され、社会経済的地位の低い人々の調査結果と結び付けられた。不平等への身近な曝露は、経済格差に取り組むための富裕層への課税に対する支持と正に関連することが明らかになった。不平等は、身近な曝露を通して、富の再分配への選好性に影響を及ぼすと見られる。しかし、今回の結果は不平等が参加を抑制する可能性も示しており、そのため、我々の知見がより広い地域規模または国家規模で持つ政治的な意味合いについてはいまだ不確かである。

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