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分子生物物理学:DNAループ突出を形成する複数のコンデンシン複合体は互いを乗り越えることができる

Nature 579, 7799 doi: 10.1038/s41586-020-2067-5

コンデンシンは、SMC(structure maintenance of chromosome)タンパク質複合体の重要な構成要素で、最近、DNAループ突出を引き起こすモーターであることが示された。しかし、複数のコンデンシン複合体が協働して、DNAをまとめて染色体に詰め込む仕組みは分かっていない。今回我々は、酵母においてタイムラプス単一分子視覚化を行い、DNAループ突出を形成する2つのコンデンシン間の相互作用を調べた。その結果、これらのモータータンパク質は、それぞれがDNAを一方向のみに突出させるが、離れて存在していても、互いのDNAループサイズを動的に変化させられることが分かった。コンデンシン複合体が近接して存在している場合、これらは互いを乗り越えてZ字状のループ構造(今回Zループと命名)を形成できる。Zループは、並行に位置する3 本の二本鎖DNAヘリックスからなり、各ヘリックス端には1つのコンデンシンが存在する。Zループは、それぞれのループ間に残る間隙をなくすことができ、対称な二量体モーターを形成して両側からDNAを引き入れることができる。これらの知見から、コンデンシンがさまざまなループ構造を用いて、染色体コンパクションを行っている可能性が示された。

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