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免疫学:腫瘍内ニッチは幹細胞様CD8 T細胞の維持および分化を行う

Nature 576, 7787 doi: 10.1038/s41586-019-1836-5

腫瘍浸潤リンパ球は、いくつかのタイプの腫瘍における生存利益や、免疫療法に対する応答性と関連している。しかし、CD8 T細胞浸潤が高度な腫瘍もあれば、そうでない腫瘍もある理由は明らかになっていない。今回我々は、ヒトのがんに対してCD8 T細胞応答を維持するための必要条件について調べた。その結果、腫瘍内のCD8 T細胞が、最終分化した細胞と幹細胞様の細胞という異なる集団から構成されていることが分かった。増殖に際して、幹細胞様CD8 T細胞は、エフェクター分子を発現する最終分化により近い娘細胞を生み出す。多くのT細胞が腫瘍に浸潤するには、このエフェクター分化過程が起こることが非常に重要である。さらに我々は、これらの幹細胞様T細胞が、腫瘍内の抗原提示細胞密度の高いニッチに存在し、このような構造を形成しない腫瘍は、T細胞の大規模な浸潤を受けないことを明らかにする。進行がんの患者では、これらの免疫ニッチが見られないため、ニッチの崩壊が免疫逃避の重要な機構である可能性が示唆される。

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