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天文学:白色矮星への巨大惑星の降着
Nature 576, 7785 doi: 10.1038/s41586-019-1789-8
白色矮星G29-38を取り巻く塵円盤の検出と、白色矮星WD 1145+017を周回するデブリから得られたトランジットのデータによって、多くの白色矮星に見られる光球の微量金属が、潮汐破壊された微惑星の降着から生じることが裏付けられている。こうした微惑星の組成は、内部太陽系の岩石質天体に似ている。白色矮星への微惑星の重力散乱にはより大質量の天体が存在する必要があるが、白色矮星ではこれまで惑星は確認されていない。本論文では、水素、酸素、硫黄からなる星周ガス円盤からの降着を、約3.3 × 109 g s−1の降着率で受けている、高温(約2万7750 K)の白色矮星WD J091405.30+191412.25の可視光分光観測の結果について報告する。この円盤の組成は、白色矮星を取り巻く既知の全ての惑星デブリとも似ていないが、巨大氷惑星の大気層深部の組成に関する予測と似て、H2OとH2Sが主成分である。高温の白色矮星を太陽半径の約15倍の軌道長半径で周回している巨大惑星は、今回観測した白色矮星への降着率に匹敵すると予想される質量損失率で、著しく蒸発していると思われる。この惑星の軌道は重力相互作用の結果である可能性が最も高く、これは、この系に他にも惑星が存在することを示唆している。我々は、白色矮星の近接軌道において分光学的に検出できる巨大惑星の出現頻度を約1万分の1と推測する。

