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進化学:空間的により広い環境に定着するための進化的に安定な戦略

Nature 575, 7784 doi: 10.1038/s41586-019-1734-x

種が新たに利用可能となった環境に定着できる能力は、その種の全体的な適応度に非常に重要である。一般に、運動性と迅速な拡大は定着に有利であり、そのため生物の適応度にも有利と考えられている。今回我々は、進化プロトコルを適用して、細菌が走化性によって分布域を拡大する際に、異なるサイズの環境への定着に必要となる表現型を調べた。その結果、速いほど良いという直感的な予想に反して、最適な拡大速度は環境サイズによって異なることが分かった。解析からは、この効果が、拡大中の個体群の先頭に位置する先駆的な細胞の間の相互作用から生じることが示され、個体群の拡大速度は増殖速度と環境サイズの積によって決まるという、特定のサイズの環境に定着するための単純で進化的に安定な戦略が明らかになった。これらの結果は、複雑な生態系過程における表現型の選択では、侵入に対する安定性が強力な原則であることを実証している。

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