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生態学:全球規模での土壌線虫の個体数と機能群組成
Nature 572, 7768 doi: 10.1038/s41586-019-1418-6
土壌生物は陸域生物圏に欠かせない存在である。しかし、それらの生態系機能における重要性にもかかわらず、活動的な地下生物群集についての定量的な空間明示モデルは現在ほとんどない。特に、線虫類は地球上で最も個体数が多い動物であり、土壌食物網における全ての栄養段階に存在する。今回我々は、地理参照情報を伴う6759の線虫群集試料を用いて、土壌における線虫類の全球的な個体数の分布パターンと機能群の組成についての機構的理解を生み出した。結果として得られたマップからは、世界の全表層土には計4.4 ± 0.64 × 1020匹の線虫(総生物量は約0.3ギガトン)が生息しており、そのうち亜寒帯域の個体数は全体の38%と、温帯域の24%や熱帯域の21%よりも多いことが示された。また、これらの全球的な傾向における地域的な差異からは、土壌の肥沃度および機能の局所的なパターンに関する手掛かりも得られた。これらの高分解能モデルは、全球の生物地球化学モデルにおいて土壌生態学的プロセスを表現するための第一歩となり、現在および将来の気候シナリオの下での元素循環の予測を可能にすると考えられる。

