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幹細胞:ヒト肝細胞アトラスで明らかになった不均一性と上皮前駆細胞
Nature 572, 7768 doi: 10.1038/s41586-019-1373-2
ヒトの肝臓は必須の多機能臓器である。肝疾患の発生率は増加しており、治療の選択肢は限られている。しかし、肝臓の細胞組成については、まだよく分かっていない。今回我々は、9人のドナーから提供された正常な肝臓組織の約1万個の細胞について単一細胞RNA塩基配列解読を行い、ヒト肝臓細胞アトラスを構築した。我々の解析から、内皮細胞、クッパー細胞および肝細胞のこれまでに知られていなかったサブタイプが特定され、これらの集団のいくつかには、トランスクリプトーム規模で領域特異性が見られた。さらに、EPCAM陽性細胞集団は不均一であり、肝細胞に偏った集団と胆管細胞の集団に加えて、二分化能を有する肝臓オルガノイドを形成する強い能力を持つTROP2int前駆細胞集団からなることを示す。我々は原理証明として、このアトラスを用いて、肝細胞がんの細胞と、マウスの肝臓に移植されたヒト肝細胞と肝臓内皮細胞で起こる表現型の変化を明らかにした。我々のヒト肝細胞アトラスは、正常と疾病状態の肝臓において、これまでに知られていなかった細胞タイプの発見を可能にする強力な情報資源となる。

