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肺がん:肺がんの進化におけるネオアンチゲンに方向付けられた免疫逃避

Nature 567, 7749 doi: 10.1038/s41586-019-1032-7

進化中のがんと動的な免疫微小環境との間で起こる相互作用については、まだ明らかにされていない。今回我々は、進行度の低い(ステージI〜III)未治療の非小細胞肺がん88例に由来する258の腫瘍領域について、RNA塩基配列解読と、組織病理学的評価による腫瘍浸潤リンパ球の推定を行い、解析した。その結果、免疫浸潤の程度は腫瘍間および腫瘍内の両方でばらつきがあり、異なる免疫微小環境ではネオアンチゲン提示の機能障害の機構で多く見られるものがさまざまであることが分かった。まばらに浸潤した腫瘍では、腫瘍の進化過程でネオアンチゲン編集の減少が認められ、これは過去の免疫編集、あるいは以前クローン性であったネオアンチゲンのコピー数が減少したことを示唆している。免疫細胞が浸潤した腫瘍領域では免疫編集が進行中であり、ヒト白血球抗原におけるヘテロ接合性の消失、あるいはネオアンチゲン発現の減少を伴っていた。また、ネオアンチゲン性変異を含む遺伝子のプロモーターの過剰メチル化が、免疫編集のエピジェネティック機構であることが明らかになった。我々の結果は、進行度の低い未治療の非小細胞肺がんでは、免疫微小環境がもたらす強力な選択圧によって複数の免疫回避経路が生じることを示唆しており、こうした知見は臨床に関連するとともに、無病生存率の低さを予測するものである。

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