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免疫学:広範囲中和抗体応答をインプリンティングしたHIV-1株の追跡

Nature 561, 7723 doi: 10.1038/s41586-018-0517-0

広範囲中和抗体(bNAb)の進化の決定因子を解明することは、bNAbに基づくHIVワクチンの開発に極めて重要である。HIV-1自然感染(bNAbの誘導は全くまれである)でbNAb進化を促す共因子についての情報は得られてきたが、HIV-1に対する抗体応答の幅と特異性の決定に感染ウイルス株が与える影響についての情報はまだない。今回我々は、ヒトでの抗体応答の特徴決定におけるウイルス抗原の影響を解析した。我々は、さまざまな宿主にわたって同じような抗体応答を誘導するウイルス株の能力を抗体インプリンティング能(antibody-imprinting capacity)と呼ぶことにした。これは進化生物学の見方からは、ウイルスにおける抗体応答の遺伝に相当する。303のHIV-1感染ペア(非常に近縁性の高いHIV-1株を持ち、直接感染パートナーと考えられる患者たち、もしくはHIV-1感染鎖のメンバー)からなるコホートでのHIV-1への結合と中和抗体応答に関する53のパラメーターについての測定結果の解析から、bNAb応答の転帰に対する感染ウイルスの影響は規模としては中程度だが、非常に重要であることが分かった。我々は、bNAbインプリンティングウイルスという考え方を導入し、そのようなウイルスが存在する証拠(我々のコホートの体系的スクリーニングで得られた)を示す。bNAbインプリンティング能は、非常によく似たHIV-1抗体応答と強力なbNAb活性を持つ感染ペアによって示されるように、相当強固だと考えられる。従って、bNAbインプリンティング能を持つウイルスの特定とその特徴付けは、最適なリード免疫原候補をもたらす可能性がある。

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