Review

素粒子物理学:高エネルギーにおける粒子生成によってQCDの相構造を解読する

Nature 561, 7723 doi: 10.1038/s41586-018-0491-6

強い相互作用の理論である量子色力学(QCD)の格子モンテカルロシミュレーションに基づく最近の研究によって、高温では、閉じ込められたハドロン物質から、閉じ込められていないクォーク・グルーオン・プラズマへの相変化が生じることが示されており、そこではクォークとグルーオンが、ハドロンのサイズを大きく超える距離にわたって移動できる。今回我々は、粒子種の熱的分布を説明する統計的ハドロン化の枠組み内で、高エネルギー原子核衝突時の粒子生成を解析することによって、そうした強く相互作用する物質の相構造を解読できることを示す。今回の結果は、強く相互作用する物質の相境界の位置の現象論的決定であるとともに、この境界におけるクォーク・ハドロン双対性を示唆している。

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