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ゲノム編集:機能を備えた、染色体を1本だけ持つ酵母を作り出す
Nature 560, 7718 doi: 10.1038/s41586-018-0382-x
真核生物のゲノムは一般に複数の染色体で構成されている。今回我々は、機能を備えた、染色体を1本だけ持つ酵母を、16本の線状染色体を含む出芽酵母(Saccharomyces cerevisiae)一倍体細胞で染色体の末端同士の融合とセントロメアの削除を連続的に行うことにより作製した。16本の無傷状態の線状染色体を融合して1本の単一染色体にすると、セントロメアに関連する染色体間相互作用の全て、テロメアに関連する染色体間相互作用の大部分、それに染色体内相互作用の67.4%が失われ、そのため染色体の全体的な三次元構造に顕著な変化が生じる。しかし、染色体を1本だけ持つ酵母細胞と野生型酵母細胞は、ほぼ同一のトランスクリプトームと類似したフェノームプロフファイルを持っていた。この巨大な1本の染色体は細胞の生命を支えることができるが、これを含む酵母株はさまざまな環境での増殖が遅く、競争力、配偶子産生能や生存能力が低下している。この合成生物学的研究は、染色体の構造と機能に関して真核生物の進化を調べる手法の1つを実証したものだ。

