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神経科学:正中視床回路は視覚的脅威に対する反応を決定する

Nature 557, 7704 doi: 10.1038/s41586-018-0078-2

自身の内部状態と迫って来る脅威の視知覚とを統合して、適応的な行動反応を引き起こす仕組みは分かっていない。マウスは、視覚的脅威に対して、その場で身をすくませるか逃げ場を探すかのいずれかの反応をする。今回、腹側正中視床(vMT)の2つの核、剣状核(Xi)と結合核(Re)が、視覚的脅威への行動反応を制御する回路網の重要なハブとして働くことが分かった。Xiから基底外側扁桃体への投射は、脅威に対して、すくみのような自身を目立たなくする反応を促すのに対し、Reから内側前頭前野への投射(Re→mPFC)は、脅威に対して、例えば尾の打ち鳴らしのような、自身を目立たせる、挑戦的でさえある反応を促す。またRe→mPFC経路の活性化は、自己報酬的に自律神経性の覚醒も上昇させる。従って、内部状態は、知覚した脅威に対する反対の行動反応のカテゴリーのどちらかに翻訳されるが、vMTはそのやり方を偏向させるという重要な役割を持つ。これらの知見は、恐怖症や心的外傷後ストレス、嗜癖など、覚醒状態や適応的意思決定の障害を理解する上で意味を持つかもしれない。

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