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腫瘍生物学:EMTの際に起こる、腫瘍の複数の移行状態の特定

Nature 556, 7702 doi: 10.1038/s41586-018-0040-3

がんでは、上皮間葉転換(EMT)が腫瘍の幹細胞性、転移、治療抵抗性に関連する。最近になって、EMTは2つの状態間の転換というよりも、複数の異なる中間段階を経て起こるという見方が出されている。しかし、この見方にはin vivoでの直接的な証拠はない。今回我々は、皮膚と乳腺の原発腫瘍の大規模な細胞表面マーカーパネルのスクリーニングを行い、上皮細胞状態から中間の混成状態を複数経て完全な間葉系状態に至るEMTの各段階には、それぞれ関連する腫瘍亜集団が存在することを明らかにする。全てのEMT亜集団は同様の腫瘍増殖能力を有するが、それらの細胞の可塑性、侵襲性、転移能には違いがある。これらの亜集団の転写やエピジェネティックの状況から、その根底にあり、これら異なるEMT移行状態を制御している遺伝子調節ネットワーク、転写因子、シグナル伝達経路が明らかになった。最後に、これらの腫瘍亜集団は異なるニッチに局在しており、EMT移行状態はこれらのニッチによって異なる調節を受けていることが分かった。

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