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感染症:宿主およびウイルスの形質から、哺乳類由来の人獣共通感染症のスピルオーバーを予測する

Nature 546, 7660 doi: 10.1038/nature22975

ヒトの新興感染症の大多数は人獣共通感染症であり、野生の哺乳類に由来する特に懸念されるウイルス(HIV、エボラ、SARSなど)によるものである。そのため、野生生物におけるウイルスの多様性パターンや、種間伝播(スピルオーバー)の成立を決定付ける要因を理解することは、パンデミックのサーベイランスプログラムにおいて重要な目標となる。しかし、どの宿主種が次にヒトに伝播するウイルスを保有していると考えられるか、また、どのウイルスが種の境界を越えられるのかを明らかにするための解析手法はほとんど存在しない。今回我々は、哺乳類宿主とウイルスの間の関係について包括的な解析を行い、任意の1種に感染するウイルスの総数、および人獣共通感染症になる可能性の割合は、いずれも予測可能であることを示す。それぞれの種の人獣共通感染症ウイルスの割合は、研究成果を照合した後で、宿主種のヒトとの系統発生学的な近縁性、分類、および分布域内のヒト集団(ヒトと野生生物との接触を反映する可能性がある)から予測された。我々は、コウモリ類には、他のどの哺乳類目よりも極めて高い割合で人獣共通感染症ウイルスが保有されていることを実証する。また、「未発見ウイルス」や「未発見人獣共通感染症」の予測数が最大となる、すなわち将来のサーベイランスに非常に有用な、宿主のタクソンや地理的地域を明らかにする。さらに、系統発生学的な宿主の幅および他のウイルス形質が、人獣共通感染症となる可能性において重要な予測因子となることを示し、新たに発見された哺乳類ウイルスがヒトに感染し得るかどうかを評価するための新規枠組みを提供する。

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