Perspective
環境科学:アマゾン川流域河川のダム建設
Nature 546, 7658 doi: 10.1038/nature22333
アマゾン川流域には、水力発電用ダムが100基以上建設されており、さらに数多くの新規ダム建設計画が検討されている。既設のダムと、計画中のダムが建設された場合の環境への累積的な悪影響は大規模な水圏物理学的撹乱と生物学的撹乱を引き起こし、これらはアマゾン川流域の氾濫原、河口域、堆積物プルームに影響を及ぼす。今回我々は、「ダム環境脆弱性指数(Dam Environmental Vulnerability Index)」を採り入れて、アマゾン川流域のダムの現在の影響と潜在的な影響を定量化した。予見できる環境劣化の規模は、広範囲に及ぶ累積的影響を回避するには国家間の共同行動が必要であることを示している。我々は、アマゾン川で起こりかねない荒廃を評価し回避するための制度的革新を提案する。

