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構造生物学:クラスBのGタンパク質共役受容体に属する完全長グルカゴン受容体の構造
Nature 546, 7657 doi: 10.1038/nature22363
ヒトのグルカゴン受容体であるGCGRはクラスBのGタンパク質共役受容体ファミリーに分類され、グルコース恒常性と2型糖尿病の病態生理に重要な役割を担っている。今回我々は、細胞外ドメインと膜貫通ドメインの両方を含み、非活性型のコンホメーションをとっている完全長GCGRの3.0 Å分解能での結晶構造を報告する。上記の2つのドメインは12残基のセグメント(stalkと命名)によって連結されている。stalkは、GCGR膜貫通ドメインの以前に解かれた構造で観察されたようなαヘリックスを形成せず、βストランドのコンホメーションをとっている。1番目の細胞外ループはβヘアピン型のコンホメーションを示していて、stalkと相互作用してコンパクトなβシート構造を形成している。水素–重水素交換実験、ジスルフィド架橋実験および分子動力学研究から、stalkと1番目の細胞外ループがペプチドリガンドの結合の調節と受容体活性化に重要な役割を持つことが示唆された。完全長GCGRの構造について今回得られた知見によって、クラスBのGタンパク質共役受容体のシグナル伝達機構に関する我々の理解が深まる。

