Letter
化学:脱炭酸的アルケニル化
Nature 545, 7653 doi: 10.1038/nature22307
ペリ環状反応や、重合、酸化、還元を経るオレフィンの化学は、有機物の操作において極めて重要な役割を担っている。オレフィン合成は、その重要性にもかかわらず、主として30年以上前に創出された化学反応に頼っており、最も新しい合成反応はメタセシス反応である。今回我々は、化学において最も多様でありふれた構成要素の1つであるアルキルカルボン酸から、あらゆる置換パターンや形状のオレフィンを合成する単純な方法について報告する。この方法により、アミド結合合成に用いられる活性化原理を使って、ニッケル系触媒や鉄系触媒を用いてカルボン酸から二酸化炭素を引き抜いて、有機亜鉛から誘導したオレフィンに、モルスケールで経済的に置換できる。我々は、この方法で広範な基質種にわたる60種以上のオレフィンを合成した。また、10種の化合物群にわたる16種の天然物を合成することで、逆合成解析を単純化できることを実証した。

