Review
化学:化学系や生物物理系におけるコヒーレンスを使った機能の増強
Nature 543, 7647 doi: 10.1038/nature21425
コヒーレンス現象は、干渉、つまり一定の位相差を伴う波動型の振幅を加えることによって生じる。コヒーレンスを用いると物質機能を高める斬新な方法が得られることが示されていたが、コヒーレンスは脆弱であると考えられていたため、研究の進展は乱雑さやノイズの無いきれいな系に限られていた。しかし、最近になって化学系や生物系においてコヒーレンスの存在を示す証拠が得られたことで、乱雑さやノイズにさらされた状況においても、この現象が安定に維持されることが示唆されている。本論文では最近の発見を概観し、コヒーレンスを複雑な化学系で使用できることを示唆する観点を示すとともに、機能を実現する設計要素としてのコヒーレンスの役割を論じる。

