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考古学:遊牧生態が形作ったアジアのシルクロードの高地地理

Nature 543, 7644 doi: 10.1038/nature21696

アジアを横断する古代の交易路である「シルクロード」の発展については、いまだ数多くの疑問が残されている。これは特に、過酷な地形が旅の障害として捉えられる山岳地域で顕著である。今回我々は、アジア内陸の山岳牧畜民の生態および移動性を考慮し、「累積流量」モデリングを用いて、標高750~4000 mの領域における遊牧社会の年次的な移動経路を計算した。このモデルを500回反復実行して集計した結果から、数百年にわたる季節的な遊牧が、どのようにしてアジアの山岳地の各地をつなぐ個々の経路を形作ることができたのかをシミュレートする高解像度の流れネットワークが明らかになった。次に、この最適化された遊牧の流れの地理と、既知の高地シルクロード遺跡の位置とを比較したところ、山岳地域で著しい一致が見られた。これにより、アジア内陸の山岳地では、高地のシルクロードネットワーク(750~4000 m)が遊牧民の古来の移動パターンに関連して徐々に出現したことが示された。

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