Review
ウイルス学:エボラウイルスの進化:2013~2016年の流行からの考察
Nature 538, 7624 doi: 10.1038/nature19790
西アフリカで2013~2016年に起こったエボラウイルス病の流行はこれまでに例のない規模となり、致死性だが散発的に出現するこのウイルスについての我々の見方を改めさせた。この大発生はまた、流行と同時進行する大規模な分子疫学的研究の開始を印づけるものでもあった。今回我々は、エボラウイルスゲノム塩基配列の進化の解析から、この流行でのウイルスの起源、進化と伝播についての重要な考察がどのようにして得られたのかを示す。これによって、基礎科学や疫学の研究者、また医師やその他の大発生への対応に関係した人々に、病原体のゲノム塩基配列解読の有用性や限界についての理解を深めてもらえるだろう。このことは、将来起こると考えられる感染症大発生を我々が追跡・制御しようとする際に非常に重要なものとなるはずだ。

