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細胞生物学:紡錘体形成チェックポイントによるAPC/C調節の分子基盤

Nature 536, 7617 doi: 10.1038/nature19083

分裂中の真核細胞では、紡錘体形成チェックポイント(SAC)によって、それぞれの娘細胞に同一の染色体セットが確実に受け継がれるようになっている。SACは、姉妹染色分体の動原体が有糸分裂紡錘体に適切に接着するのと、染色体分離の開始に関わるE3ユビキチンリガーゼである後期促進複合体(APC/C)が活性化するのを協調させる。接着していない動原体があると、SACは有糸分裂チェックポイント複合体(MCC)を形成し、この複合体がAPC/Cを阻害して染色体分離を遅らせる。今回我々は低温電子顕微鏡により、ヒトAPC/C–MCC複合体(APC/CMCC)の構造をほぼ原子レベルの分解能で決定した。MCCサブユニットBubR1のデグロン様配列は、基質との相互作用に関与するAPC/CコアクチベーターサブユニットであるCdc20のデグロン認識部位を阻害する。またBubR1は、ユビキチン化を開始するE2酵素UbcH10の結合も妨げて、APC/Cのユビキチン化活性を抑制する。APC/CMCCのコンホメーションの可変性によってUbcH10の結合が可能になっており、構造解析から、MCCに内在するCdc20サブユニット(Cdc20MCC)がユビキチン化される仕組みが明らかになった。この過程で、SACの抑制時にAPC/Cの再活性化が起こる。

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