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遺伝子変動:2型糖尿病の遺伝的構造
Nature 536, 7614 doi: 10.1038/nature18642
個人の疾患リスクに関与する遺伝性バリアントの数や頻度、効果量などの一般的な形質の遺伝的構造は、長い間議論の的となっている。全ゲノム関連研究によって、2型糖尿病に関連するありふれたバリアントが多数見つかっているが、これらを合計しても、この疾患の遺伝率の一部しか説明できない。今回、GoT2DとT2D-GENESの2つのコンソーシアムは、残りの遺伝率の多くを低頻度のバリアントによって説明できるという仮説を検証するために、糖尿病とそうでないヨーロッパ人計2657人の全ゲノム塩基配列解析と、5つの祖先集団に由来する1万2940人のエキソーム塩基配列解析を行った。統計学的な検出力を高めるため、さらに11万1548人で遺伝子型判定とインピュテーションを行い標本サイズを拡張した。塩基配列解析後に2型糖尿病と関連付けられたバリアントは極めてありふれたものであり、そのほとんどが全ゲノム関連研究ですでに特定済みの領域内に存在していた。疾患の病態生理の解明に重要な手掛かりとなる機能的な対立遺伝子を特定するには、塩基配列の変動を包括的に列挙することが必要だが、大規模な塩基配列解析からは、低頻度バリアントが2型糖尿病の素因に大きく関わっているという説は支持されない。

