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社会行動学:前脳基底部から外側手綱核への投射が攻撃の報酬性を調節する

Nature 534, 7609 doi: 10.1038/nature18601

不適応な攻撃行動は、多くの神経精神学的な疾患と関連付けられており、その一部は攻撃的または暴力的な社会的刺激に対して、脳の報酬系が不適切に活動した結果だと考えられている。腹内側視床下部の諸神経核や、扁桃体とその周辺部、辺縁系回路は、攻撃行動の開始を符号化することが知られているが、攻撃行動の動機付けの要素を直接制御している神経機構については、ほとんど分かっていない。今回、条件付け場所嗜好(CPP)の発達を強化するものとして、小型の下位の侵入者との雄間の攻撃的な社会的相互作用の誘発性を測るマウスモデルを樹立した。攻撃個体ではCPPが発達したが、非攻撃個体では侵入者と対をなす状況に対する条件付け場所忌避が発達した。また、前脳基底部(BF)から外側手綱核(lHb)への機能的GABA作動性投射が、攻撃的相互作用の誘発性を両方向に制御していることが分かった。ハロロドプシン(NpHR3.0)で攻撃個体のBF–lHb路のGABA作動性終末を回路特異的に抑制すると、lHbニューロンの発火が増して、侵入者と対をなす状況に対するCPPが消失した。チャネルロドプシン(ChR2)で非攻撃個体のBF–lHbのGABA作動性終末を活性化すると、lHbニューロンの発火が減り、侵入者と対をなす状況に対するCPPが促進された。さらに、BF–lHb経路終末の抑制性伝達を変化させても、攻撃行動の開始は制御されないことも分かった。これらの結果は、BF–lHb回路が雄間の攻撃行動の誘発性の調節に重要な役割を持つことを示しており、攻撃と報酬の情報処理を調節する神経回路に関する新たな機構論的手掛かりを提供するものである。

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