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地球科学:過去64万年間のアジアモンスーンおよび氷期の終了
Nature 534, 7609 doi: 10.1038/nature18591
中国の洞窟から得られた酸素同位体記録によって、アジアモンスーンと全球気候の両方の変化の特徴が明らかになる。今回我々は、新たな洞窟二次生成物データを用いて、中国の記録を、ウラン・トリウム年代測定法の全範囲、すなわち過去64万年間まで拡張した。この記録の長さと時間精度から、地球の歳差運動によって生じる日射の変化が、過去7回の氷期の終了と、氷期の終了に伴う数千年間隔のモンスーン降水量の減少をもたらしたという考えの検証が可能になった。今回の記録のタイミングに基づくと、氷期の終了には4歳差周期、または5歳差周期の間隔があり、「10万年」の氷期サイクルは離散的な数の歳差周期の平均であるという考えを裏付けている。さらに、モンスーン降水量変動の軌道周期より短い成分は、歳差運動バンドと黄道傾斜角バンドの両方で振幅が大きく、北半球夏の日射とは位相がほぼ逆になっている。こうした観測結果は、日射が、氷期の終了や「未完の終了」に伴うものを含む1000年スケールの事象の発生ペースを、ある程度定めていることを示している。

