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構造生物学:METTL4–METTL14複合体によるN6-アデノシンメチル化の構造基盤

Nature 534, 7608 doi: 10.1038/nature18298

RNAの化学修飾は、幅広い細胞過程で非常に重要な役割を担っている。N6-メチルアデノシン(m6A)は、メッセンジャーRNAや長鎖非コードRNA中に多数見られる内部修飾で、メチルトランスフェラーゼ(MTアーゼ)により動的に付加され、デメチラーゼによりやはり動的に除去される。METTL3(methyltransferase-like 3)とMETTL14(methyltransferase-like 14)からなるMTアーゼ複合体はメチル基の転移を効率よく触媒する。研究が進んでいるDNA MTアーゼとは対照的に、複合体中のこれら2つのRNA MTアーゼの役割がどういうものかはまだ正確に分かっていない。今回我々は、METTL3–METTL14ヘテロ二量体について、そのMTアーゼドメインにリガンドが結合していない場合、S-アデノシルメチオニン(AdoMet)が結合した場合、およびS-アデノシル-ホモシステイン(AdoHcy)が結合した場合の結晶構造を、それぞれ1.9、1.71、および1.61 Åの分解能で得た。METTL3とMETTL14は共にクラスI MTアーゼの折りたたみ構造をとっており、広範囲にわたる水素結合ネットワークを介して互いに相互作用して、正の電荷を持つ溝を形成している。AdoMetはMETTL3のポケット中でだけ観察され、METTL14中には見られなかった。生化学解析と合わせると、m6A MTアーゼ複合体中では、METTL3が触媒中心として主たる機能を担っている一方で、METTL14はRNA結合用のプラットフォームとなっていると考えられ、これはDNA N6-アデニンMTアーゼの標的認識ドメインに似ている。この構造情報は、m6Aの機能研究のための重要な枠組みとなるだろう。

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