Review
素粒子物理学:ハドロンの構造を支配する法則の探索
Nature 534, 7608 doi: 10.1038/nature18011
量子電磁力学が、光子の交換がもたらす電磁力によって、どのように電子が原子に束縛されるか記述するのと同様に、量子色力学(QCD)は、グルーオンの交換がもたらす強い力によって、どのようにクォークがハドロン内部に束縛されるかを記述する。電子の数が多くなっていく順に原子が存在するように、QCDも、クォークの数がもっと多いハドロンの存在を許すと思われるが、最近まで、そうした複雑な構造が自然界に存在するとは思われていなかった。今回我々は、QCDでハドロンの構造を予測するための法則に関する我々の理解を向上させる、中間子の分光研究の進展について説明する。

